鬱日記

 あえて問いたい。諸君らの愛してくれたイノレは死んだ、何故か!
 回答:ピエロだから
 つーわけで、突発企画鬱日記だ。表の日記を読んで賢明な人間ならここにきていることかと思う。まあ、ここでは俺の愚痴を聞かされる場と言うことになっているんで、みなさまには覚悟していただきたい。話の内容は薄々お察しのとおり。フロントウィング等身大ポップじゃんけん大会についてっつーことで。しかしまあ、厨房日記にもほどがあるね。
 つーか、そもそも等身大ポップじゃんけん大会と言うビッグイベントが、一日目11時13時15時・二日目13時15時30分開催とか言う寝ぼけた日程なのが問題しかないね。サークル参加者は死ぬ時間割なんで。そんなに頻繁に出てこれるか。しかも11時はカッタ並んでほぼエンドだし。まあ、それでも葵月下はカッタ購入後ダッシュで行って絵里をもらいそこねていたが。頑張ったと言うほか無いんで。まあ、カッタ優先させるかどうかってのでカナリアへの愛が図れたりもするが。そこ行くと月下は立派だったと思うよ。
 ともかく、俺は何とか足りない時間をやりくりし、サークルメンバーに頭を下げてなんとか一日目の13時15時、二日目の15時30分のじゃんけん大会に参加したわけだ。もちろん体制は万全。千葉勢を総動員し、俺は俺で友人に頭を下げてじゃんけん大会に参加させたね。そして、間違いの始まりは13時に青いカナリアピック争奪じゃんけんから。13時の時点、身内参加メンバーは俺と月下。ゴミどもはどこかに行ってしまっていてじゃんけんに参加もしない。やる気が足りないにもほどがある。俺はと言えばカナリアブースでグッズを買いやる気十分。むしろ常勝ぐらいの勢いで既に嫁を持ち帰る気分だった。そこでだ。まあ、陣取った位置がまず問題。最前列アリーナ席。そこに座っておきながらじゃんけん大会に参加しないと言うことはゴミでしかない。しかしながら、じゃんけん大会のルールで一度商品を手に入れたものはその時間帯では二度と参加できなくなるわけだ。つまり、ゴミ商品をもらった時点でアウト。村へかえらなくてはならないことになる。しかも最初に出てくるのはせな缶やらコミケ限定青ピックセットやら。いるわけも無い。ところがどっこい、無欲の勝利とはよく言ったもの。青ピックセットは量があるだけに4人の勝利者の中に残ってしまいターンエンド。ハハハハ、何を表現したいんだこの商品は。月下が「ゴミなんで」とか言ってるが俺だって勝ちたくて勝ったわけじゃないっつーの。と、まあ、これだけなら笑い話で済むんだが、この後に控える片倉真二書き下ろし綾菜色紙にまず悶絶する。お宝にもほどがある。まあ、どっかの誰かに持ってかれてまた悶絶するも仕方なしだ。そして次は本命の綾菜等身大ポップ。色めき立つ一同。ここで勝たねば敗北者。殺気立った雰囲気の中、月下がなんと最後の二人まで勝ち残りやがる。まあ、おなじカナリア〜!~~としては複雑な心境なんだよね。誰かに持ってかれるぐらいなら身内に持っていって欲しいが、逆に身内に持っていかれるのも悔しい。この二律背反をおわかり? しかしながら、このときは俺にも心の余裕があった。素直に月下を応援したね。恥ずかしげも無く伊藤コールを送ったね。そして伊藤月下は勝利したよ。綾菜等身大ポップだよ。萌えだよ。無論カードの王様のごとく3万でどうだぐらいのことは言ったね。月下は勝ち誇った顔で断ってきやがった。ハハハハ殺すヨ。まあ、でもやっぱりこの段階ではめでたいことではあるわけだ。なんせこの世に二つとないアイテムを友達が持ってるわけだからね。まあ、俺も不本意とは言え青ピックセットと言う商品を持ってるわけだし。次の機会には必ず手に入れると誓いも新たにサークルに帰ったね。
 そして15時のめぐみ等身大POP争奪戦。今度は本橋・朧さん・バニラワッフル・オフラインの友人で一人との千葉勢。さらに俺の友人とその連れ。俺も含めると総勢7人。綾菜を奪って満足した月下は帰宅しやがった。ゴミめ。で、あの場にいたのが6から70人だったから10割以上の人間が身内なわけだ。反則すれすれの技で確率論から言っても負けるはずが無い。さらに今回は先の反省を踏まえて徹底して色紙とPOP以外のじゃんけんには参加せず。むしろ周りも同じ考えらしく、せな缶やら青ピックやらは手を上げればもらえると言った様相を呈し争いは激しさを増す一方だったね。そして色紙にイラスト入りバッグと大物じゃんけんが始まると、俺たちはいっせいに起立。ピュアコレクターたる俺・本橋以外には、むろん同じ役など出させないね。万全を期してじゃんけんに挑む戦士たち。そう、まさに戦士と呼ぶにふさわしいね。しかし、結局色紙もバッグもゲットできず、残るはめぐみ等身大POPのみ。勝負は何度もやり直しになった。そして最後に俺の友人と本橋と他一名の三名でじゃんけんをすることに。俺はprayしたね。本橋が勝ったら奪われてしまうが友人が勝てば俺のものになる。本橋、負けろ、逝ってよし。しかし、勝ったのは無常にも本橋健太郎。イノレ組二つ目の等身大POP獲得者だ。ハハハハ、イノレ組は無敵だ。最強にもほどがある。でも、俺がゲットできないのはどういうことだ。すでにこの時点でかなり切ない気持ちになる。この本橋のうれしそうな顔はどうだ。まるで人生の勝利者だ。きっとこいつは大学に合格したことよりもPOPをゲットしたことがうれしいに違いない。しかも移動中に「これであさりさんがゲットできなかったピエロでしょ」、などと笑顔でのたまってきやがった。すでに俺の中にはその笑顔が嘲笑に見えたね。いや、本橋だけじゃない。回りのみんなが俺を笑ってるんだ。カナリアを追いかけ続けて裏切られた俺をあざ笑ってるんだと、すさまじくネガティブに確信。今なら夕菜の気持ちが痛いほどわかるね。これが被害妄想というヤツだ。人間追い詰められると変わるヨ(黙れ)。
 そして二日目。もう既に俺の中で何かが壊れ始めていた。本橋・月下と先を越され、13時の千秋POP争奪戦にも参加できない。歯車が少しずつ狂い始めているような、そんな予感。13時を過ぎたころに月下からメールが。
「何故来ない」
 この忙しいのにじゃんけん大会になんぞ出られるか。叩き付けたくなったね。話を聞くと色紙が山ほど出展されたらしく、本橋ばかりかあのなにカナリア未プレイの由春までもが書き下ろしイラスト色紙やBamboo氏のおまけ色紙をゲットしたとか。つーか何故来なかったことを非難されなきゃならん。賃金分の責任を背負って働いてるんだっつーの。この時点で早くもなげやりモード。しかし、まだすべてが終わった訳ではない。最後の美香POP争奪戦がのこっている。これで勝てばすべてが報われる。俺は数々の色紙にはめもくれずに頑張った。古旅さんが、月下が、由春が、TAKUYA君がアホみたいに色紙をゲットしていく中、俺は等身大POPに命をかけた。すべてをつぎ込んだ。そして神を呪った。結果は言うまでも無いだろう。圧敗などと言う言葉は似合わない、惨敗だった。手元にあるのは青いピック五枚セット。見る度にブルーにしかならない。そして俺はTAKUYA君の好意でエクスカリバーと書かれたポスター筒をもらったね。中身は新作グリーングリーンのサイン入りポスターだ。本当に彼には感謝している。が、あんな哀れみの目で俺を見ないでくれ。あんなに同情されたのは生きててはじめてだった。鬱死としか言いようが無い。
 なんと言うか、前回の大阪の月下一人勝ち事件とは比べ物にならない喪失感。彼らは俺の目の前でこれ見よがしに色紙を手に入れて、俺を馬鹿にして。ハハハハ、そう、そうだ、お前ら俺をからかったんだな? そうに決まっている。いつも冷静なあさりさんの困った顔を見てみたいと思って、お前らがたくらんだことなんだな? カナリアを好きにさせておいて、後からグッズを奪った挙げ句、最後には冗談だって笑う手筈なんだな? ハハハっh、そうか、そういうことなんだなっ! この裏切り者っ。裏切り者は許さない。そう、絶対に・・・。お前死ね。お前の罪は死によって償われる。罪の重さに耐えかねたら死ね。楽になれるから。と、まあ、リフレインでしかない。書いていてなんだか情けなくなってきたね。運命は俺が売り子のバイトを承諾した時点で決まっていたと言うのだろうか。片倉真二がカナリアを自分のサイトに発表したのは一年以上前だ。そのときから発売を心待ちにし、限定版を買い、周囲に普及し、あらゆるイベントに参加し、まさにこの一年はカナリアと共にあったこの俺がこのありさまだ。運であるとは言え、あまりにもむなしいね。カナリアがらみのイベントはおそらくこれで最後だろうと思われる。もう俺の痛みを埋めてくれるものは何も無い。まあ、脳内カナリアでもやって自分を慰めるね。そしてグリーングリーン発売の暁には、こんな無様な負けは繰り返さない。必ずだ。必ず勝ってやる。